2013年07月16日

妖怪cafe延期と学会のお知らせ

 みなさま
 ご無沙汰しています。
 急に夏本番が到来していますが、いかがお過ごしでしょうか。

 さて、きたる7/29に予定しておりました「妖怪cafe」の第4回ですが、都合により延期させていただきます。
 8月は夏休みをいただき、次回は9/23(月)となります。


 次回は9月の祝日ですが、みなさんご関心のある方はご参加ください。次回は井上円了の「幽霊」論について、現代の幽霊研究の進展や心霊科学といった知見も省みつつ、検討してみたいと思います。円了が「幽霊」を否定しながらも、「霊魂」の不滅を肯定した背景にはなにがあったのか、そこにはともすると欧化し、自己の精神基盤を失いかねない時代精神との対決という動機もありました。そのことを深堀りしてみたいと思います。

 ところで、中断していた妖怪研究の理論書の研究・執筆も再開し、今年度中には出版をと考えています。また、9/16(月)に東洋大学で開催される第2回国際井上円了学会での発表が決まりました。題目は「円了妖怪学における真怪の構造」。次回の妖怪cafeは、その報告にもなりますね。海外の研究者もこられるなか、「真怪」への発達とそこからの現象領域への展開という円了解釈の構図がどのように批評されるか、どきどきしながらも、愉しみにしています。
posted by 甲田烈 at 05:18| Comment(0) | 妖怪学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月03日

妖怪カフェ・第3回のお知らせ : 「お化け博士、探検す」                                                                                                                                                                                                                         

 東京は昨日あたりから、寒暖の差が激しくなっています。
 そんな中、この月曜日には井上円了FCの哲学堂廻りに茶話会からお邪魔させていただきました。
 会場は地下のバーでしたが、とても居心地のいい空間でした。

 井上円了についてここ数年調べはじめて、気がついたことがあります。
 円了は「お化け博士」として有名ながら、その著作は読まれてもいないし、とりわけ彼の洒脱な感覚は継承されていない、と。
 そもそも、円了は哲学館の設立や哲学堂の運営のために、全国津々浦々を行脚しています。それは当時としては、驚くべく広範囲です。巡講先では、現地のリクエストに応じて、「妖怪」についての講演も多く開催しました。ところが、肝心な受け手の「反応」については、どうもあまりはっきりしません。記録が少なすぎるのです。それでも、人気があったことには、違いありません。

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 その一方で、当時の新聞には、「妖怪」関係の記事が溢れていました。そうした中で、紙上を通して「妖怪博士」である井上円了に調査を依頼するケースや、円了の妖怪学を応用して独自の解明を行なう動向などが見られます。毎夜降りつづく原因不明の土砂、幽霊屋敷の探検、そして円了自体の調査記録・・・・・・。

 『妖怪学講義』以降、「伝説」のように創られて行く「お化け博士・円了」のメディア・イメージに、彼自身はどのように対応していたのでしょうか。また、当時の人々は円了に何を期待していたのでしょうか。

 『妖怪学講義』「雑部門」や明治中期の新聞報道からは、その微妙なずれやからみあいを見て取ることができます。そしてそれは、現代の「妖怪」イメージにも直結しているのです。
 今回は、それらをちょっとだけ、ひもといてみようと思います。

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 妖怪カフェは、「井上円了と妖怪」をテーマにしてざっくばらんに語り合うゆる〜〜い集いです。
 妖怪好きや円了に関心のある方は、是非おこしください。


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 ★妖怪カフェ第3回「お化け博士、探検す〜円了とメディアの洒脱な関係〜」
 ★開催日時5月27日(月) 20:00〜21:30

 ★話題提供者 甲田烈(現・相模女子大学非常勤講師:最終学歴 東洋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学(専攻・仏教学)

 ★会費 1000円+1オーダー

 ★場所 ジャンクションシティ(http://www.junctioncitytokyo.com/Photo_%26_Cafe_%22Junction_City%22/Home.html)
 Access/ 西武新宿線 新井薬師前駅 南口から徒歩2分 
 Address/ 〒164-0002 東京都中野区上高田3-37-7 サクラディア B1F
 e-mail/ jctアットマークjunctioncitytokyo.com(“アットマーク”を“@”に書き換えてください)

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posted by 甲田烈 at 00:56| Comment(0) | 妖怪学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月23日

妖怪カフェ・第2回のお知らせ

 明後日になってしまいましたが、妖怪カフェの第2回を予定しています。
 ご都合のつく方、関心のある方はどうぞ!
 「井上円了と妖怪」をテーマにしてざっくばらんに話し合うゆる〜い集まりです。

 今回は、話題提供として、中野区にある哲学堂公園について、井上円了がそこにこめた意図を探りながら、そこから自由に想像力を展開してみたいと思います。
 円了は『仏教活論序論』や『哲学要領』といった主著の中で、人間がものを考えるときの「発達」について語っています。それは、外界の「物」に対する関心から始まって、やがて自分や他人の「心」へと関心がうつり、「心」や「物」に気づくまなざしと、移ろうそれらとの関係をしっかり把握するまでの、壮大なドラマです。ただ、そうはいっても、それらの過程のいちいちについては、なかなか理解しにくいものです。

 そこで手引きとなるのが、子どもたちの詩や作文を味わってみることです。
 まだ幼稚園にもあがらない子どもに、「なぜ?どうして?」と質問ぜめにあった経験は、子育てを経験した方のみならず、子どもと接する機会のある大人たちにも、あるのではないでしょうか。
 4歳以前の子どもでも、目に見える木々や星、そして自分がどこから来たのか、という疑問を持ち、青年期になると、「私が私であるとはどういうことか?」や「生きる意味は?」といった形で問いの形が展開していくことが、発達心理学や教育学などから知られています。こうしたことを手がかりに、難解に見える円了哲学の神髄を解きほぐしてみようと思います。

 なにせ、円了自身が「理」(物事のことわり)を突き詰めずにはすまなかったと、自身の幼少期を振り返っています。
 哲学堂公園は、そんな子どもこころをそのまま形にしてみたものかも知れません。

 けれども、わかった気になるのは、それこそ面白くもなんともありません。「理」を極め尽くして開ける「理外の理、不可思議」(『哲学堂案内』)の世界の入り口なりと、ちょっとのぞいて、みませんか。

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 ★妖怪カフェ第一回「哲学堂のヒ・ミ・ツ
 ★開催日時3月25日(月) 20:00〜21:30

 ★話題提供者 甲田烈(現・相模女子大学非常勤講師:最終学歴 東洋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学(専攻・仏教学)

 ★会費 1000円+1オーダー

 ★場所 ジャンクションシティ(http://www.junctioncitytokyo.com/Photo_%26_Cafe_%22Junction_City%22/Home.html)
 Access/ 西武新宿線 新井薬師前駅 南口から徒歩2分 
 Address/ 〒164-0002 東京都中野区上高田3-37-7 サクラディア B1F
 e-mail/ jctアットマークjunctioncitytokyo.com(“アットマーク”を“@”に書き換えてください)
posted by 甲田烈 at 21:38| Comment(0) | 妖怪学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする