2012年12月04日

AYANAVI〜日本の「妖」(あやかし)ナビゲーターたち・第11回のお知らせ

 先月、ボランティア活動に携わっている友人たちと、「第7回・境港妖怪検定」の「初級」を受験しました。見事。。とは言えませんが、88点で合格。久しぶりの「試験」でしたが、ドキドキしました。
 もちろん、中級・上級と難易度が高くなっていくのですが、来年は中級を目指します。来年は被災地復興を妖怪から考えたいとも思っています。
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 ところで、Blogをご覧のみなさんは、鳥取県境港市の「水木しげる記念館」(http://mizuki.sakaiminato.net/)に行かれたことはありますか?
 もちろん、水木しげるの代表作『ゲゲゲの鬼太郎』をはじめ、彼の妖怪画や妖怪フィギュアをより立体化した「妖怪洞窟」など、見応えは十分なのですが、最も興味深く、また「妖怪」の本質にせまっていると思われるのは「精霊の間」というコーナーです。
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 ここに集められたのは、水木しげるが世界旅行によって蒐集した南洋パプア・ニューギニアなどの仮面や置物のコレクション。この部屋にいるだけで、なにかが「いる」という感じが強くし、そしてなんだか、元気が沸いてくるのです。

 よく知られているように、水木しげるは大正11(1922)年に鳥取県境港市に生まれ、幼少期は「のんのんばあ」という拝み屋のおばあさんにかわいがられることから、妖怪の世界に開眼します。20歳で徴兵され、22歳で戦地で左腕を失った彼は、しかしニューブリテン島でトライ族に親しみ、一時は現地で暮らそうと悩んだほどでした。帰国して職を転々とした後、昭和41(1966)年に鬼太郎で売れっ子漫画家となった後、水木は昭和46(1971)年にパプア・ニューギニアを再訪し、以降、毎年のように世界旅行に出かけるようになります。

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 ところで、水木しげるといえば、もちろん「妖怪」。
 それも、私たちは、水木しげるによって姿・形を与えられ、絵画化されたものを「妖怪」だとイメージしています。「妖怪のなかには、そうした大昔からいるようなものもあり、江戸時代の人が、つくったりかんじたりしたものもある」(『妖怪なんでも入門』と述べ、また「妖怪はいる」(『日本妖怪大全』)ともいいます。

 妖怪は、いる。

 では、この「いる」とは、どういうことなのでしょうか。
 ヒントになるのは、平成6(1994)年に提唱された、水木しげるの「妖怪千体説」です。この年、水木はマレー半島セノイ族の村を訪れ、同年『水木しげるの大冒険』と『世界はゲゲゲー世界妖怪大全』を刊行します。これらの著作で水木は「全世界の妖怪は、だいたい同じようなものが「千」ある」と強調しています。世界にも、目に見えない、形のない存在が「いる」と考える人々が暮らしているということ。そのことへの確信から、水木は探求の幅を広げていくのです。
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 AYANAVIも、いよいよ最終回。
 お開きは、水木しげるの世界を、あえて世界の妖怪たちに目を転じ、マレー旅行記やセノイの精霊たちに関する諸研究から、「妖怪」が「いる」世界を探訪してみようと思います。
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★タイトル「妖怪と暮らすと幸福になれる!?ーー水木しげるとフシギ研究」
 ★開催日時 12月21日(金) 20:00〜21:30(※今月は第三金曜日です)
 ★講師 甲田烈(現・相模女子大学非常勤講師:最終学歴 東洋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学(専攻・仏教学)

 
 ★場所 ジャンクションシティ(http://www.junctioncitytokyo.com/Photo_%26_Cafe_%22Junction_City%22/Home.html)
 Access/ 西武新宿線 新井薬師前駅 南口から徒歩2分 
 Address/ 〒164-0002 東京都中野区上高田3-37-7 サクラディア B1F
 e-mail/ jctアットマークjunctioncitytokyo.com(“アットマーク”を“@”に書き換えてください)

 ★各回参加費 1000円+1order
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2012年07月31日

うねり広がる版画の世界ー大久保草子の作品に会いにいく

 この8月1日(水)まで東京は本郷三丁目が最寄り駅のギャラリー愚怜で開催されている、大久保草子さんの個展を観にいってきました。
詳しい案内はこちら。⇨http://sooko123.exblog.jp/16428666/

 入り口の文字も特徴的で、面白いです。
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 大久保さんは現在、いわき在住で、以前から懇意にしていただいていました。
 4月にいわきに遊びにいったとき、この版画展があることも知りましたし、なにか新しい創作の「息吹」のようなものを感じていました。
 それというのも、以前の大久保さんの作品は、「渦巻き」というか、「ぐるぐる」が多かったからです。
 今回は、その「渦巻き」が解きほぐされ、まるでうねり伸びるような力強さを感じさせる作品が多くありました。
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 たとえば、この鳥。
 流体のようなものに身を委ねつつも、他方でしっかりとした意志を感じさせます。
 
 また、同じ鳥をモティーフにしていても、これは本当に屹立した感じを与えます。流体から浮き出る、飛翔です。
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 ギャラリーの外からみえるこの作品は、天と地で流体がはじけ、まるでお祭りのようなにぎやかさです。
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 そして、まるでおとぎ話の空中船のようえにみえるこれは「待つぼっくり」。
 大きく浮かぶと同時に、まるで、ぽんっと、生まれでたような感じがします。
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 大久保さんの作品は昔から個性的ですが、観ていて飽きないのです。試しに、鳥をモティーフにした作品の一つをぢぃっとみつめてから、しばらく瞼を閉じてみます。そうすると、そこからまたストーリーが展開されることがわかります。この作品は、活きているからです。そして、現物をながめ、しばらくしてからもう一度ながめると、観ているつもりで気づかなかった形象に出会うというのも、特徴です。

 いわきは、福島第一原発事故の後、緊張状態にさらされていました。人々は生と死について、昨年は考えに考え、そして、冬眠に入ったのだといいます。年始も、はなやかではなかったといいます。けれど、春が過ぎ夏が来て、いわきは冬眠から目覚めたのではないか、と大久保さんは語っていました。そして今、いわきは元気だといいます。

 大久保さんの今回の作品たちは、そうした冬眠から目覚め、萌えいづるいのちの感じを、伝えてくれているのかもしれません。
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 是非、興味のわいた方は、足をお運びください。ギャラリーもいい雰囲気ですよ。

 ※作品の写真撮影とアップについては、大久保さんの許可の下に行っています。
posted by 甲田烈 at 00:49| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月22日

ユング心理学研究会スピンオフ企画・春の物思い〜哲学堂周遊〜によせて

 先日、泉鏡花について発表させていただいたユング心理学研究会(http://jung2012.jimdo.com/)。そのスピンオフ企画として、週末の4/29(日)に、中野の哲学堂公園(http://www.tetsugakudo.jp/top.htm)を散策する企画が立ち上がりました。
 哲学堂公園は、日本の妖ナビゲーターたちでもご紹介した哲学者・妖怪学者の井上円了の創建になるものです。
 円了はこの場所を、「精神修養の道場」と位置づけました。
 それもそのはず、園内には有名な「妖怪門」を始め、哲学の概念に由来する奇妙な建築物やアイテムに満たされています。歩いていると、だんだんと不思議な気持ちに......
 それが円了の目的。歩きながら、身体で哲学を学んでいくことが、目的なのですから。 
 一見は憩いの公園、しかし、その実体は。。
 軽妙な魅力と緻密な仕掛けの織りなす小宇宙を、体感してみませんか?
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ユング心理学研究会スピンオフ企画
哲学的ふぃーるどわーく散策「春の物思い」――哲学堂周遊―― 

哲学者・妖怪学者井上円了(1858〜1919)の創建になる哲学堂公園。
不思議な建築物やアイテムにかこまれたその空間には、隠れた秘密がたくさんあります。
普段は中をみる事ができない、中野区有形文化財に指定されている古建築物(四聖堂、六賢台、宇宙館、絶対城、無尽蔵)が、GW中に公開されます。
これらの古建築物の内部が観覧できることを期に、哲学の道を歩いてみませんか?

◆日時
2012年4月29日(日)【哲学堂周遊】14-17時 【二次会】17時半-適当
◆アクセス
所在地〒165-0024 東京都中野区松が丘1-34-28 TEL/03-3951-2515
交 通・西武新宿線「新井薬師前駅」から徒歩12分
◆タイムスケージュールその他
 ※雨天決行。雨天15時開始。当日9時に電話もしくはメールにて連絡。
【哲学堂周遊】定員20名(若干超えてもOK) 参加費 無料(飲物付)
14:00     西武新宿線 新井薬師前駅 南口改札 集合
14:20〜15:15 古建築物中心に哲学堂散策。
15:15〜16:15 「時空岡」集合。
 哲学堂の構造と設計思想について簡単に説明します。(含休憩)
16:15〜17:00 哲学堂公園再散策。
17:00 解散(二次会参加希望者は移動)

【二次会】  定員15名 参加費3000円(ビールは別料金・焼酎・ソフトドリンク飲み放題)
※定員以内なら、二次会のみ参加も歓迎! 
◆会場
ビストロ風居酒屋 でくのぼう
◆アクセス
所在地〒165-0002東京都中野区上高田5-43-3 グリーンビル1F
TEL/03-3228-0139
交 通・西武新宿線「新井薬師前駅」北口から徒歩2分

《お申込みについて》

●下記の注意事項をお読みの上、このメールアドレス宛に、4/27までにご連絡ください。
 retsuアットマークyg7.so-net.ne.jp
("アットマーク"は"@"に書き換えてください)

●雨天決行時のご連絡がありますので、
電話番号、メールアドレス、お間違えのないよう
ご記載下さい。お友達をお誘いいただいてかまいませんが、
人数の把握上、お友達分までのお申込みもよろしくお願いします。

《お申込み情報》
□ 哲学堂周遊に参加します。
□ 二次会に参加します。

お名前(ふりがな)  :
当日連絡のつく電話番号:
    メールアドレス:

散策ナビゲーター 甲田烈
二次会担当 原田佳夏

哲学堂公園
http://www.tetsugakudo.jp/a03.htm
posted by 甲田烈 at 23:16| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする