2012年09月18日

AYANAVI〜日本の「妖」(あやかし)ナビゲーターたち・第8回のお知らせ

 おかげさまで、この夏から体調が回復してきており、ほぼ日常のことども問題なくできるまでになりました。
 早寝早起きも復活!
 朝4時に起きると、さすがに秋の気配がします。けれども、東京は毎日お昼くらいになると、とたんに蒸し暑くなって仕事になりません(><)。そんなときは、抽象的な思索の手を休めて、妖怪画や物語に触れて気分転換することにしています。
 みなさんは、いかがおすごしですか。

 先日、東洋大学で開催された国際井上円了学会に行ってきました。大変な盛況ぶりでしたが、「妖怪学」に特化した発表はありませんでした。ただ、中国の思想家・蔡 元培(さい げんばい)は、実は円了の『妖怪学講義』を中国語訳していたとか、会場からも「円了は妖怪を否定していない」というコメントも入るなど、一部、活気のあるやりとりもありました。円了の全体像も含め、妖怪学研究の進展が待たれます。

 さて、前回、7月は休止となったために、今月は「小泉八雲」をとりあげます。

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 日本をこよなく愛し、「怪談」を好んだ八雲は、妻セツに、何度でも同じ話をせがむくらい、物語の創作に熱中しました。
 こんな逸話が残されています。
 毎夜、平家の亡霊に招かれて琵琶を弾き語る芳一。鮮烈なイメージとともに有名な「耳無し芳一」について書いていたころ、八雲は妻セツに、平家の亡霊が「開門」というところを、何度も語らせたといいます。そして、庭の木々のざわめきを聞いては、「あれ、平家が滅びていきます」とか、「壇ノ浦の波の音です」と独り言を言っていたとか。

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 そこまで物語に入り込んでいた八雲。
 単に怖いだけでなく、私たちにもっと奥深いものを告げてくれるかにみえる「怪談」は、どのようにしてできあがったのでしょうか。そしてまた、「怪談」はなぜ好まれるのでしょうか。
 八雲が東京帝国大学で語った「霊的なもの」(ghostly)という表現と、近世における「怪談」の歴史を手がかりに、いくつかの八雲作品を鑑賞しながら、その秘密にせまってみたいと思います。

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 ★タイトル「「あれ、平家が滅びていきます」〜小泉八雲の怪談創り
 ★開催日時 9月28日(金) 20:00〜21:30

 ★講師 甲田烈(現・相模女子大学非常勤講師:最終学歴 東洋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学(専攻・仏教学)

 
 ★場所 ジャンクションシティ(http://www.junctioncitytokyo.com/Photo_%26_Cafe_%22Junction_City%22/Home.html)
 Access/ 西武新宿線 新井薬師前駅 南口から徒歩2分 
 Address/ 〒164-0002 東京都中野区上高田3-37-7 サクラディア B1F
 e-mail/ jctアットマークjunctioncitytokyo.com(“アットマーク”を“@”に書き換えてください)

 ★各回参加費 1000円+1order
 
posted by 甲田烈 at 11:45| Comment(0) | 妖怪学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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