2013年09月01日

妖怪cafe・第4回のおしらせ

 9月に入りましたが、暑い日が続いています。
 みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
 7月に延期させていただいた妖怪cafeですが、再開いたします。
 問い合わせもいただいておりました。どうもありがとうございます。
 今回、とりあげるのは「幽霊」です。
 東日本大震災から2年半がたち、被災地で死者との再会などが報告され、過日はNHKにもとりあげられました(http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/0823/)

 「幽霊」というと、私たちはつい円山応挙の幽霊画のようなイメージを描きがちです。髪の長い女性が白装束で現れ、腰からに下は見えず、恨みを持つ人のところにやってくる......。
 けれどもこれは、定型化されたイメージでしかありません。たとえば『今昔物語集』には、死者が生前とまったくや同じ姿で現れることが物語られていますし、南方熊楠は「足のある幽霊」の事例を検討しています。私たちは、そろそろ「幽霊」を既存のイメージから解き放ち、立ち現れの諸相に即して再考する時期にきているように思われます。

image.jpeg


 井上円了は『妖怪学講義』の「宗教学部門」の劈頭におさめられた「幽霊」論の中で、私たちの宗教観や死生観といったことから、「幽霊」に焦点をあてようとしています。
 その結論は、「幽霊」を否定しつつ「霊魂」の不滅を肯定する、という、ちょっと変わったものでした。
 円了は、そうすることが彼が時代の病と考えた唯物論との対決になると考えたのです。

 では、円了の視点も参考にしてみるとき、現代の「幽霊」はどのように考えられるのでしょうか。生死の観念とともに「生者」と「死者」の関わりが変化する中で、変わらない本質とはなんなのでしょうか。

 秋の入り口に、ちょっとたたずんで、「幽霊」の声に耳を傾けてみましょう。

 たくさんの人のご参加をお待ちしています。

 今回、とりあげる資料については、下記からダウンロードできます。
(https://toyo.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=4846&item_no=1&page_id=13&block_id=17)

 また、きたる9月16日(日)には東洋大学にて国際井上円了学会第2回学術大会が開催されます。綜合テーマは「井上円了と近代日本」で、私も「円了妖怪学における真怪の構造」という題目で発表予定です。くわしくはプログラムを参照していただき、ご興味のある方はこちらにも足をお運びいただければと思います。参加費は無料です。⇨(http://www.toyo.ac.jp/site/iair/30740.html)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 ★妖怪cafe第四回「「幽霊」からみる生死」
 ★開催日時 9月23日(月) 20:00〜21:30

 ★話題提供者 甲田烈(現・相模女子大学非常勤講師:最終学歴 東洋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学(専攻・仏教学)

 ★会費 1000円+1オーダー

 ★場所 ジャンクションシティ(http://www.junctioncitytokyo.com/Photo_%26_Cafe_%22Junction_City%22/Home.html)
 Access/ 西武新宿線 新井薬師前駅 南口から徒歩2分 
 Address/ 〒164-0002 東京都中野区上高田3-37-7 サクラディア B1F
 e-mail/ jctアットマークjunctioncitytokyo.com(“アットマーク”を“@”に書き換えてください)
posted by 甲田烈 at 20:36| Comment(0) | 妖怪学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする